2026年1月21日〜28日/ジョージア・トビリシ
飛行機の窓から見下ろす広大な大地。
雲の切れ間から見える街や山々。
そう、私はジョージアの首都トビリシで開催されるタンゴマラソンに参加するため、遥々やってきたのだ。
#缶コーヒーのジョージアではない
宿に着くと、気さくな管理人さんが笑顔で言った。「水道水、普通に飲めるよ」
……うん、それは地元の人の話。
短期旅行者が腹を壊したら、旅は一瞬で詰む。これは鉄則。迷わずペットボトルの水を買いに走る私。慎重派なのだ。✨キラッ✨

滞在中の食事は、お気に入りのレストランを見つけては入り浸る日々。
肉汁たっぷりの茹で小籠包「ヒンカリ」。
食べ方を見れば、通かわかる。
ヒンカリは、まず上をつまんで持ち上げる。次に、そっとかじって肉汁を吸う。スープをこぼしたら……それはもう、まだ修行中。
フォークとナイフ?
それは観光客のやり方だ。
手で食べて、汁を逃さない。
それがヒンカリの流儀。✨キラッ✨
ある日、ジョージア料理を堪能していると、背後から日本語が聞こえてきた。
振り返ると、中年女性の二人組。会計のタイミングで声をかけると、そこから自然と情報交換タイムへ突入。
二人とも長年イタリア在住で、旅行でジョージアを訪れているとのこと。そのふたりが口を揃えて言った言葉。
「イタリアは外見第一の国よ」
……これはもう、真実ですな。
こうした偶然の出会いが、旅をより面白くしてくれる。
旧市街を含めて街を散策したが、タクシーを含む車の外装の汚れは、触れたらアウトのレベル。洗車という概念、ナッシング。
そして犬は放し飼い。登録済みで人慣れしているとはいえ、夜中、暗闇の中からオオカミのような犬が現れた時は、さすがにビビった💦

今回のマラソン参加者は、ジョージアはもちろん、ロシア、トルコ、アルメニア、アゼルバイジャンなど周辺国を中心に、20カ国以上から約200名。
それぞれ異なる文化や歴史を持つ人たちが、タンゴという一つの踊りを通じて集まっている。
そんな中、アジアから唯一の参加者として乗り込んだ私。「日本の印象は、私にかかっている」というプレッシャーの中、今回も無事にお勤めを果たして参りました。✨キラッ✨
#もはや親善大使
近年、ヨーロッパ各地のタンゴマラソンに参加していて、共通して感じる変化がある。
それは、女性リーダーとして踊る人たちが年々増えていること。しかも、皆さんとても上手い。
タンゴという共通言語があれば、言葉や文化が違っても通じ合える。そんな奇跡のような体験を、ぜひ多くの人にも味わってほしい。
#伝道師として頑張る
マラソンの合間には、見聞を広げるため美術館や博物館巡りへ。
ジョージアは「戦争がなかった世紀が一度もない」国。旧ソ連時代の暗い過去にも触れ、日本の平和について考えさせられる。
アートからは、表現に「正解」はないこと、枠を越えていいこと、そして、自分が感じたままを表現する勇気をもらった。
帰国の途上、上空から再び広大な大地を見ながら思う。
人間は、なんてちっぽけな存在なのだろう。この広い世界で、同じ時代に生まれ、タンゴを通じて出会った。その巡り合わせと一期一会。
その切なさと美しさを併せ持つのが、タンゴ。そこもまた、私がタンゴを好きな理由のひとつだ。
次回の旅まで、修行は続く。
世界を旅するタンゴダンサー
Kentaro
◯おまけ
ワイン発祥の地としても有名なジョージア。ワインツアーに参加し、試飲は16杯目までは数えていましたが……😆

