クラクフ・タンゴフェスティバル

お盆を過ぎて少し涼しくなってきましたね。
またまた更新が遅くなりましたが、5月1日から5月9日までポーランドのクラクフで開催されたタンゴフェスティバルのレポートです。

 

クラクフはポーランドのかつての首都であり、第二次世界大戦の戦火を逃れて今なお中世の趣きを残す街です。アウシュビッツ強制収容所が郊外にあり、バスで1時間かけて行ってきました。想像以上に広大な敷地。ヨーロッパ中からこの地に移送され亡くなった多くの人々。

 

 

 

指一本で生死を分ける「選別」の場。日中は同胞のため、夜は親衛隊のために演奏した死の国の音楽隊。残された幼子たちの靴。三つ編みごと切られた女性たちの髪。

 

音楽隊が演奏していた場所、銃殺の処刑広場などに立ち、彼らがどのような気持ちでこの景色を眺めていたのだろうかと思いを馳せ、なんども涙が込み上げてきました。ふり返って今自分の周りにあるすべてがより愛おしく感じられました。

 

 

 

 

私が海外のイベントを選ぶ際に重要視するのが会場の雰囲気なのですが、今回参加したこのイベントは過去最高に素敵でした。

岩塩洞窟でのミロンガ、公園の広場でのフォルクローレ、なかでもポーリッシュ・タンゴというジャンルの曲に惹かれました。現地で初めて知ったのですがポーランドはタンゴゆかりの地だったようで1930〜1940年代の流行歌の約8割はタンゴだったとの記録もあるそうです。

自分が普段いる環境から離れることは私にとってはとても大切なこと。外から客観的に自分を見ることで軌道修正や気持ちのリフレッシュになります。また次の旅まで日々を大切に生きたいと思います。

 

Kentaro

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